ご成婚レポート

― ご成婚までの歩み ―

受け入れることは、受け入れられること

これは、私がそばで見守らせていただいた
ひとつのご成婚の物語です。
   
結菜さん(仮名・当時33歳) 森本さん(仮名・当時34歳)

不安とともに、歩き出す

きっかけは、とても自然なもの。 
周囲の友人たちが次々と結婚していく中で、
「私も結婚したいな」と思うようになりました。
   
けれど結菜さんには、持病があり、体調に波がありました。
継続して働くことへの不安も抱えていました。
  
だからこそ、  
「年収が高い人と結婚しなければ…」
  
将来への現実的な不安が、その価値観を強くしていました。

うまくいかない時間

けれど、思うようには進みませんでした。
申し込んでも会えない。いいなと思った方からはお断りが続く。
 
大手相談所で活動していた頃は、
申し込みをしてもなかなかお見合いが成立せず、
婚活を諦めそうになったこともあったそうです。
  
そんな中、ご縁あって私のところへ入会してくれた結菜さん。
連盟や相談所が変われば出逢えるご縁も変わってきます。
  
そこから状況は、大きく変わりました。
  
入会してまもなく何件ものお申込みが入り、
1日に複数件お見合いする日もありました。
  
これまでとは違う流れに戸惑いながらも、
希望に顔を輝かせていた彼女の姿を今も覚えています。

それでも続いた交際終了

その後、数人の方と交際に進みました。
一緒にデート服を選び、メイクのアドバイスをし、
体調の不安と向き合いながら、一緒に丁寧に進みました。
 
けれど…
交際はいずれもお相手からのお断りという形で終わってしまいます。
 
体調のこと、価値観の違い、
お断りの理由は一つではありませんでしたが、
彼女は自信をなくしていました。 
 
立て続けに交際終了が続いたある日、
彼女は初めて涙を見せました。
 
「また始めからか…」
諦めまじりの投げやりな言い方で、
そうつぶやいた彼女の表情を私は今も忘れられません。

静かな出会い

その後に訪れたのが、森本さんとの出会いでした。
 
実はお二人の縁談が決まる際、少し不思議なことがありました。
私がハンドマッチングでお繋ぎしたご縁でしたが、
お相手のプロフィールにあった小さな誤解がきっかけとなり、
このお見合いは成立したのです。
もしその誤解がなければ、このご縁は生まれていなかったかもしれません。
 
初対面の日。
 
「本当に、喋らない人だな…」
 
結菜さんはそう感じたそうです。
小柄で、口数が少なくとても控えめな男性。

けれど結菜さんは、たくさん質問を投げかけ会話を膨らませられるよう頑張りました。
後日、彼はこう話してくれました。
「初めて会ったあの日、僕にたくさん質問をしてくれたことが、とても嬉しかったです」
  
森本さんも、婚活で辛い経験をたくさんしてきたそうです。
真っ直ぐに向き合い自分に関心を寄せてくれた結菜さんの姿が、
彼にとっては特別なことで、胸を打ったのかもしれません。

勇気を出して打ち明けたこと

ある日のデートで、結菜さんは勇気を出しました。
  
持病のこと。体調に波があること。
これからも働けるか分からない不安。
 
「受け入れてもらえなかったらどうしよう」
そう思いながら打ち明けました。
 
森本さんは、少し考えてから言いました。

「僕もそんな時期があったので分かります」
そして、
 
「大丈夫ですよ」
 
その瞬間、彼女の中で基準が変わりました。

年収ではなく、理解してくれる人かどうか。
 
大切なのは、このままの自分を受け入れてくれる人。

受け入れたとき、人は受け入れられる

彼女が勇気を出して弱さを見せたからこそ、
彼もまた、自分のことを話してくれました。
 
条件でも、完璧さでもなく、
お互いの弱さを受け止め合えたこと。
  
仲人として多くのご縁を見てきましたが、
このお二人の歩みは、静かで、でも確かなものでした。
 
涙の時期があったからこそ、
今の穏やかな笑顔があります。

💎 ご成婚インタビュー

💎 結菜さんの場合 ――
  
Q1. 婚活を始めようと思ったきっかけは何でしたか?
 
結菜さん:
周りの友達が結婚していくのを見て、「私も結婚したいな」と思ったのがきっかけです。
年齢的にも少し焦りがありましたし、ちゃんと結婚できるのかなって不安もありました。
 
Ayano:
理想の結婚観とかはありましたか?
  
結菜さん:
そうですね。
最初は、年収が高い人と結婚しなければダメだって思っていました。
私が働けないかもしれないって不安があったので…。
  
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Q2. うまくいかなかった時期について教えてください。
 
結菜さん:
以前、○○(某大手結婚相談所)で数年間活動していたんですが、
申し込んでも全然会えなくて。
自分がいいなと思った人に勇気を出してアプローチしてみても、お断りが続いて…。
  
このまま結婚できないのかなって、
諦めそうになったこともありました。
  
Ayano:
それは本当に落ち込みますよね。諦めないでうちに来てくれて本当に良かったです。
  
結菜さん:
はい。
当時は、もう無理かもって思いました。
   
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Q3. 活動を通して、自分の中で変わったことはありますか?
  
結菜さん:
最初はやっぱり「収入」が大事だと思っていました。
でも活動を続ける中で、だんだんと
「私のことを理解してくれる人」がいいなと思うようになりました。
  
Ayano:
その変化は、私もすごく印象に残っています。
  
結菜さん:
森本さんと何度か会っていく中で、
ああ、大事なのはここなんだなって思えたんです。

Q4. 初めて彼に会ったときの印象は?
  
結菜さん:
本当にしゃべらない人だなって思いました(笑)。
最初は目もあまり合わなくて。
  
Ayano:
そうでしたね。今はあの頃の印象と変わりましたか?
   
結菜さん:
相変わらず口数は少ないですが(笑)。
でも今はちゃんと目を見て話してくれます。
  
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Q5. 「この人かもしれない」と思った瞬間は?
  
結菜さん:
自分の精神的な不安を打ち明けたときです。
受け入れてもらえなかったらどうしようって、すごくドキドキしました。
  
Ayano:
あのときは勇気を出しましたよね。
  
結菜さん:
はい。
でも彼が
「僕もそういう時期があったからわかります」
って言ってくれて。
  
「大丈夫ですよ」って言ってくれたときに、
本当に安心しました。
  
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Q6. 婚活がうまくいかなくて悩んでいる方がいるとしたら、
どんな言葉をかけたいですか?
  
結菜さん:
私もうまくいかない時期はありました。
そんな時は、
自分の価値観を少し見直してみるのも大事かもしれません。
  
私も最初は条件にこだわっていました。
でも、本当に大事だったのは「理解して受け入れてくれる人」でした。
    
そこに気づけたことが、大きかったと思います。
    
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💎 最後に 💎
  
活動中、挫けそうになったことも、涙を見せたこともありました。
それでも歩みを止めなかった結菜さん。
  
まっすぐに向き合ったこと。
弱さを打ち明けたこと。
そして、それを受け止めてもらえたこと。
     
受け入れることは、受け入れられること。
   
あの涙があったからこそ、
今の穏やかな笑顔があるのだと感じてます。